HAPPY-LIFE
放課後。

「翔琉、ご機嫌斜めかなぁ?」
「美緒と一緒に帰れないもん」
「子供ぽいですね」
「まだ子供だもん!」
「中学生から大人料金だよ」
「でも未成年だもん!」
「じゃあトゥルースちゃんを拉致ていいから大人しく帰って」
「でもトゥルースちゃん家に居るんじゃ・・・」
「鞄の中に居るよ」

わたした。

「美緒の分身で誤魔化されないもん」
「明日は一緒帰ろ!」
「うん」

仕方ないけど私も一緒に帰れないのは悲しいよ。

「なんで病院で話すの?」
「ここに真実があるの!」

「この病室に誰が入院してるの?」
「開けて見たらわかるよ」

奈歩が戸を開けた。

「どうして?」
「あの噂が本当て事だよ」
「翔琉君はずっと・・・ここに居たんだ!この現実を受けいれられないて事?」
「そうだよ。翔琉さんだけやない。皆もやで!」
「翔琉君は美緒ちゃん為に美緒のそばに居たくて生き霊として居るんだ。でもそれだけなら私の記憶は?退院したて記憶は?」
「私が植え付けた偽りの記憶。ごめんなさい」
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