俺様女王様幼なじみの恋愛模様


「自分の価値を上げたい、
そう思うのは別にいいと思うけど
もっと違う方法があるんじゃねーの?
誰かを利用して上に上がったって
そんなのいつかすぐに壊れる。
実際今日みたいにな。
…おまえにもいつかスペックとか関係なく
ちゃんと好きになれる相手が見つかるといいな。
誰かを好きになるって結構楽しーぜ。」


膝と手をつき
床にうなだれるこいつを無理やり立たせた。


「お前バスケだってすっげー上手いし
顔だってかっこいいんだから
そんな捻くれないでありのままで居てみろよ。
もし過去になにかあって
お前がそんな風になっちまったって言うなら
同情はするけど、世の中悪いやつばっかじゃねーし
世界は広いんだからな。」


それじゃ、と肩に手を置いて
その場を去った。


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