極上御曹司は契約妻が愛おしくてたまらない
シフト表の作成などで使っている店のパソコンだ。
(なにをするつもりなんだろう?)
大和は電源を入れて立ち上げ、カタカタとキーボードになにかを打ち込んだ。
画面を見せてもらおうと、大和の隣に移動する。
「なにか調べものですか?」
「ちょっとショッピング」
「……ショッピング?」
買い物と陽奈子の初夜事情に、いったいなんの関係があるのだろうか。
接点が見つけられないまま陽奈子も画面に見入る。陽奈子もたまに使うショッピングサイトだった。
慣れた様子で貴行が操作するマウスがページ内を移動していく。
そして〝ルームウエア〟タブをクリックした次の瞬間、画面いっぱいに色とりどりの商品が並んだ。しかも、どれも超がつくほどセクシーだ。
オーガンジーやレースの透け素材で、カラーも薄いパープルなど色っぽいものばかり。
「あの、大和さん、それをどうするつもりですか?」
「どうするって、陽奈子ちゃんが着るに決まってるだろ」