極上御曹司は契約妻が愛おしくてたまらない
そう呟き、大和がパソコンと格闘し始める。なにをしたのかわからないが、ものの数秒としないうちに画面が明るくなった。
「あ、ついた」
画面には英語がズラーッと出ては消えていく。
大和に焦る様子はなく、驚異的なスピードでキーボードを操作する。
「すごい。大和さん、パソコン得意なんですね」
「これくらい普通だよ」
褒められてまんざらでもなさそうだ。
「このパソコン、最近調子が悪かったからね」
「すぐに直らなそうですか?」
「もう少しかかるかな」
腕時計を見てみれば休憩時間も残りわずか。インターネットショッピングは諦めるしかなさそうだ。
「大和さん、私、先にお店に戻りますね」
「ああ。パソコンのことは心配するな」
大和はひらりと手をあげ答えた。