極上御曹司は契約妻が愛おしくてたまらない

「ありがとうございます」


数分後にやってきたタクシーに乗り込み、近くの総合病院へ向かう。
車の中でも、智子は青白い顔でずっと目を閉じたまま。平気だと言っていたが、強がりだろう。


「すぐに着きますからね」


智子の額に滲んだ脂汗をタオルで拭っては声をかけた。

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