僕は犬になった?
第2話 散歩に行こうよ!
僕は考えたんだよ。
もう頭が沸騰するくらい、必死に。
でも分からない。
何故僕が犬になってしまったのかなんて。
だってそうだろ?
犬になる経験なんて初めての事だったし、素直に受け入れるなんて出来ないもん。
誰だって急に犬になったらそうだと思うよ。
今、分かってる事はヘンタの身体に僕がいると言う事だけだ。
それなら僕の身体は何処に行ってしまったんだろう?
さっき楓が
「健ちゃんが急に居なくなっちゃたんだもんね」って言ってたけど、どういう意味だ?
自分の事なのに全く分からない。
楓が帰って来たら聞こうと思うんだけど、楓には僕の声は聞こえないみたいだし・・・
それにしてもお腹が空いた。
パニックになって、さっきまで部屋の中を走り回ってたせいだ。
でもドックフードなんて絶対食べたく無いし。
水だけは飲んだっ・・・て言うかペロペロ舐めた。
喉渇いてたし・・・
やっぱり僕は犬になってしまったんだ。
とりあえず食べ物を探さないと。
そうだ、冷蔵庫だ。
僕はキッチンの冷蔵庫に行ったんだけど、扉に手が届かない。
何度もジャンプしたんだけど無理だった。
もう腹ペコだよ。
あっ思い出した。
確か流し台の下の扉にはスナック菓子があるはず。
僕は短い足とちっちゃな頭を精一杯使って、なんとか扉を開けたんだ。
すると
やったー。
ポテトチップス発見。
でもそれからも大変だった。
袋が開けられないんだ。
指は上手く掴めないし、歯で噛みきろうとしても滑って上手くいかない。
犬の身体ってほんと不便だな。
悪戦苦闘して何とか噛みちぎれたんだけど、キッチン周りにポテチが飛び散っちゃった。
楓が帰って来たら怒られると思って、片付けようとしたんだけと、指が上手く使えないんで逆に細かく割れてひどい有り様になっちゃた。
それより、もうお腹が限界だった。
とにかく袋に残ってたポテチ食べて、水飲んで(ペロペロ舐めて)たら眠くなっちゃって、寝ちゃった。
どの位経ったんだろう?
アパートの階段を上る楓の足音で飛び起きて、僕は玄関で待ってた。
楓の足音だと何故か判ったんだ。
犬だからかな?
こういう所は犬って凄い。
玄関のドアが開いて楓の姿を見た瞬間、僕は嬉しくって尻尾振りまくりさ。
楓がしゃがんだから、思いっきり胸に飛び込んだ。
柔らかくって、温かくって、幸せだ。
楓は
「ヘンタ、待っててくれたんだ。ありがと。寂しかった?」って聞いてきたから
「寂しくて死んじゃいそうだよ」って答えたんだ。
楓は
「かわいい奴」って言って僕をギュッてしてくれた。
僕は嬉しくって、尻尾を最高速で回したよ。
楓は僕を抱きながら部屋に入ると
「あれ? ヘンタご飯食べなかったの?」ってドックフードの食器を見て聞いてきたんだ。
(あっ、ヤバイ。ポテチこぼしたままだった)
僕は犯行がバレるのを恐れて
(楓、散歩行こうよ)
って言ったんだけど、やっぱり楓には通じなくて・・・
僕は何とか楓をキッチンに行かさないようにじゃれついたり、邪魔したりしたんだけど、とうとう楓はキッチンに入っ行ってしまった。
「あーヘンタ。こんなに散らかして」ってやっぱり怒られた。
僕は怖かったからゴミ箱の後ろに隠れたんだ。
でも、あっと言う間に捕まってお尻をペンペンされてしまった。
僕は
(だってドックフードなんか食べれないから仕方ないじゃないか)って抗議したんだけど、やっぱり楓には通じなかった。
あーぁー僕はこれからどうなるんだろ?
何か不安だらけなんだけど・・・
僕は考えたんだよ。
もう頭が沸騰するくらい、必死に。
でも分からない。
何故僕が犬になってしまったのかなんて。
だってそうだろ?
犬になる経験なんて初めての事だったし、素直に受け入れるなんて出来ないもん。
誰だって急に犬になったらそうだと思うよ。
今、分かってる事はヘンタの身体に僕がいると言う事だけだ。
それなら僕の身体は何処に行ってしまったんだろう?
さっき楓が
「健ちゃんが急に居なくなっちゃたんだもんね」って言ってたけど、どういう意味だ?
自分の事なのに全く分からない。
楓が帰って来たら聞こうと思うんだけど、楓には僕の声は聞こえないみたいだし・・・
それにしてもお腹が空いた。
パニックになって、さっきまで部屋の中を走り回ってたせいだ。
でもドックフードなんて絶対食べたく無いし。
水だけは飲んだっ・・・て言うかペロペロ舐めた。
喉渇いてたし・・・
やっぱり僕は犬になってしまったんだ。
とりあえず食べ物を探さないと。
そうだ、冷蔵庫だ。
僕はキッチンの冷蔵庫に行ったんだけど、扉に手が届かない。
何度もジャンプしたんだけど無理だった。
もう腹ペコだよ。
あっ思い出した。
確か流し台の下の扉にはスナック菓子があるはず。
僕は短い足とちっちゃな頭を精一杯使って、なんとか扉を開けたんだ。
すると
やったー。
ポテトチップス発見。
でもそれからも大変だった。
袋が開けられないんだ。
指は上手く掴めないし、歯で噛みきろうとしても滑って上手くいかない。
犬の身体ってほんと不便だな。
悪戦苦闘して何とか噛みちぎれたんだけど、キッチン周りにポテチが飛び散っちゃった。
楓が帰って来たら怒られると思って、片付けようとしたんだけと、指が上手く使えないんで逆に細かく割れてひどい有り様になっちゃた。
それより、もうお腹が限界だった。
とにかく袋に残ってたポテチ食べて、水飲んで(ペロペロ舐めて)たら眠くなっちゃって、寝ちゃった。
どの位経ったんだろう?
アパートの階段を上る楓の足音で飛び起きて、僕は玄関で待ってた。
楓の足音だと何故か判ったんだ。
犬だからかな?
こういう所は犬って凄い。
玄関のドアが開いて楓の姿を見た瞬間、僕は嬉しくって尻尾振りまくりさ。
楓がしゃがんだから、思いっきり胸に飛び込んだ。
柔らかくって、温かくって、幸せだ。
楓は
「ヘンタ、待っててくれたんだ。ありがと。寂しかった?」って聞いてきたから
「寂しくて死んじゃいそうだよ」って答えたんだ。
楓は
「かわいい奴」って言って僕をギュッてしてくれた。
僕は嬉しくって、尻尾を最高速で回したよ。
楓は僕を抱きながら部屋に入ると
「あれ? ヘンタご飯食べなかったの?」ってドックフードの食器を見て聞いてきたんだ。
(あっ、ヤバイ。ポテチこぼしたままだった)
僕は犯行がバレるのを恐れて
(楓、散歩行こうよ)
って言ったんだけど、やっぱり楓には通じなくて・・・
僕は何とか楓をキッチンに行かさないようにじゃれついたり、邪魔したりしたんだけど、とうとう楓はキッチンに入っ行ってしまった。
「あーヘンタ。こんなに散らかして」ってやっぱり怒られた。
僕は怖かったからゴミ箱の後ろに隠れたんだ。
でも、あっと言う間に捕まってお尻をペンペンされてしまった。
僕は
(だってドックフードなんか食べれないから仕方ないじゃないか)って抗議したんだけど、やっぱり楓には通じなかった。
あーぁー僕はこれからどうなるんだろ?
何か不安だらけなんだけど・・・