悪役令嬢、乙女ゲームを支配する
さよなら『真莉愛』
人は平等ではない。
自分で変えようとしない限り、ある程度の人生のレベルなんてものは生まれた時から決まっている。
「見て見て。城金さんよ」
「相変わらず綺麗な顔してる~」
「城金さんいつ見ても美人だよなぁ」
お金持ちで容姿端麗な両親から生まれた子供はもちろんその遺伝子を引き継ぎ――
「真莉愛さん成績もトップクラスだって」
「勉強だけじゃなくて運動神経も抜群だもん」
「非の打ちどころないよねぇ」
見た目だけでなく勉強も運動も難なくこなす、まさに才色兼備のお嬢様。
それが私、城金真莉愛(しろがねまりあ)である。
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