薔薇のお屋敷のシンデレラ
ついに来てしまった……当日。
約束通り早めに家を出て、お城に向かった。
私があまりで歩きたがらないので、お城でお茶会をしたことが無いため、初めてのお城。
お城に着くと執事さんが私を待っていた。
「初めまして。王妃様より聞いております。
ご案内いたしますので…どうぞこちらへ」
執事さんに案内されて着いた部屋の扉を開けると…
「ルリ!待ってたのよ!」
アンナ様がいた。
「お招きいただきありがとうございま…」
「そんな堅苦しい挨拶はいいのよ。
来てくれてありがとう。早くドレスを選びましょう。」
…それから数時間後。
アンナ様に選んでいただいたドレスを着て、髪型をセットしてもらって…まるで魔法にかかったようだ。
「ルリ、本当に綺麗よ。
本当に私の娘になっちゃえばいいのに~」
アンナ様にはルキ様しか子供はいないようで、娘がほしかったのだとか…。
「あ~、あの時、倒れていてよかったわぁ」なんて呑気なことを言っている。
あの時の私の驚きを返してほしい。