花火は恋のよに
新しい生活
ピーンポーン。
朝の7時半ぴったり。
「あっつむぎちゃん!一緒に学校いこ!」
なーるほど。うん。
「えーと。いつぶり?」
「…1年ちょい…ぶり?」
「学校まで?」
「…徒歩3分。」
「一緒に行く意m…」
「ないけど!楽しいし!つむぎちゃんのボディーガードやるし!」
…この素直な所にいつもやられて、前も一緒に登校してたんだった。
彼氏がいた頃はそんなことなかったから、久しぶりに思い出した。
こいつ、優は、その笑顔とふわふわな犬っぽい所が学年関係なく女の子に人気。
そんでもって、一緒に登校してると知らない人からの視線が刺さるんだった。
まぁーでも、断る理由も時間もないしなぁ。
「…優なら、私が遅刻ギリギリダッシュ勢なの知ってるよね?
ちょーっと待ってて、秒で準備するから」
「はーーーーい!」