青い星と赤の夜空
とりあえず学校へ向かった。


通学中もずっと考えていた。
友利は何故そのサイト、リアルへ接続したのか。


そして何故友利は城戸高校を選んだのか。

昨日瑠美に、友利の中学からの友達に友利のことを聞くようメールをした。

友利は頭がよく、城戸高校ではなく、かの有名は城山大学附属の高校へも進学できたという。
さらには友利の仲のよかった友達は皆その城山高校へ進んだ。
それなのに何故…。





そんなことを考えながら歩いていた為、あっという間に学校についた。



「よっ!顔色悪いぞ?大丈夫か?」


潤が漣の顔を覗きこむ。


「大丈夫。少し考え事をしてただけだから…。…………あ、そうだ。潤って城山大学附属の友達とか先輩とかいないか?いたら聞いて欲しいことがあるんだけど」


「ん…いるっちゃあいるけどな…」


「…?」


「おれ、実は中学サッカー部だったんだけどさ。そん時の先輩が進学して城山にいるんだけど、ただその先輩性格きつくてな…。よくどやされてて苦手でさ…」



表情を見る限りかなりの難しい人らしい。
関係ない潤に申し訳なくて諦めようかと思っていた。




「で、漣。聞いて欲しいってことは?」


なんと聞いてくれるらしい。
さすが男前。
って違うか…。


「野津で最近連続自殺起きてるだろ?その亡くなった人の友達に話がしたいんだが、その先輩が知ってるかなと思ってな」


「そんなこと聞いてどうするんだ?…まっ一応聞いてみるけどさ」


「サンキュ。成功したら今度駅前にできるファーストフードで何かおごるよ」



潤としばらく談笑したのち漣ははたと気付く。


【そういえば今日席替えか…】


席替えで友利と離れたら友利を観察しにくくなる。
なんとしてでも友利の近くにならねばならない。







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