青い星と赤の夜空
1人の女の子が暗闇にいた。
その子は必死に何かから逃げていた。
その表情は怖いモノを見た、という恐怖を越えた形相だった。













友利だ。
まだ夢だと気付いていなかったため、冷静に判断もできず、助けなければと考えながらも動けなかった。
やがて友利に何かがふりかかった。
するといきなり友利の視点になり、その何かが目前に見えた。


夜空に輝く青い星の光を受けて輝く銀色の孤。
やがて頭の上の方から流れてくる何かによって赤く染められたように見えた夜空。
夜空に気付いた頃にはすでに何かはいなかった。
ただ恐ろしく、この世のものではなかったことは確かだった。

【今のが明日から調べようとしてる………………………………………………………………………………………?】



そこで漣の夢の意識は途切れた。



目が覚めた。
あの夢から何時間程たっただろうか。
また春と言っても肌寒い季節に、したたる汗を感じた。

今日は土曜日だ。
学校は休み。
友利と約束した、死んだ人の聞き込み開始だ。
今らは9時過ぎみたいだ。

【あ…………。













約束時間何時なんだろう…………。】


忘れていた。
完全に…。

すぐに友利にメールした。
11時に待ち合わせをして昼ご飯を食べてから調べるらしい。
漣はうかれた。
昨日みた夢や、大切な友利が今おかれている状況を。
それは友利も同じだったのかもしれない………。





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