私の光
「え…」


その時私は少し嬉しかった



だって今まで誰も私の事なんて見ていないと思ってたし、いらない人間だと思ってたから…




体を大切にしろって言われた時




ここにいて良いんだよって言われた気がした



目の周りが熱くなるのを感じた




「ちょっ⁉︎おい!ど、どうした!何で泣いてるんだ?何か困ってるんだったら言ってくれよ」



彼はおどおどしながら指で私の涙を優しく拭ってくれる



その時なんとなく彼だったら言えると思えた



「蓮くん…私の話を少しして良いかな?」



彼はゆっくり頷いてくれた

< 8 / 16 >

この作品をシェア

pagetop