半神
「え……?」
彼のサイトのコンテンツを見てまわっていた僕の表情が次第に凍り付いていくのがわかる。
驚き入ったままで僕は机の引き出しの中から、数冊のノートを取り出すとページを繰りながらPCのモニター画面と交互に見比べはじめた。
モニターに次々と映し出される彼の書いた数多くの作品のタイトル、ストーリィ、登場人物の名前に至るまで……。
「なんで、全部の作品が僕の考えたものと同じなんだ……?」
僕の頭はひどく混乱して、何一つ解決に結びつく有意義な答えを導き出す事は出来なかった。
僕はその答えを求めるかのように、サイト内のプロフィールや日記、掲示板と、すべてのコンテンツに目を通す。