この恋を終わらせたい。
入学式から3ヶ月....

バチンっ!と手のひらで叩かれた音が階段に響いた。
涙目で階段を駆け下りる女性とあわやぶつかりそうになりかろうじてよけれた私。降りていった女性が見えなくなるのを確認しながら上を見上げると頬を痛そうに抑えながら笑顔を私に見せる蒼がいた。

『また別れたんですか?』

『別れたというより付き合った記憶がないって言った一方的に叩かれたんだけどね。』

『それもう10回以上聞きましたよ。女の子が可哀想過ぎます!誰彼構わず受け入れるの良くないですよ!』

この3ヶ月でわかったことは蒼は好きと言われたら軽はずみで誰とでも寝てしまう男性としては最低ランクの人間であった。蒼は浮気とも思ってない。何故なら誰とも付き合ったという感覚ですらいないためだ。好き=告白=付き合うとう概念が蒼に存在しないためである。だけど、それでもいいからと付き合いを求める女性は後を絶たないほど蒼はとても魅力的な存在なのであった。誰にでも優しくフランクに接してくれる男性に加えてイケメンと来たらときめかないはずはない。まさに魔性の男である。

『僕は全然、周とも寝れるよ♪︎』

『遠慮します!』

『でも、処女捨てたい時はいつでも頼っていいからね!』

『っっ!けけけけっっ結構です!』

初めてあった時は王子様って感じだったのに今ではただのドスケベ親父にしか見えない最低野郎です。それに比べたら本当に奏は....
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