愛を捧ぐフール【完】
味方は誰?
アウレリウス公爵に連れてこられてから三日程が経った。とは言っても、私が目を覚ましてから数えた日数だから、本当の事は分からない。もう少し経っているかもしれない。
部屋は急ごしらえだったらしく、アウレリウス公爵と会話した後から見知らぬ侍女が数人やってきてベッドから何から全て掃除をしていた。
アウレリウス公爵とセウェルス伯爵とは三日前に会話してから会っていない。私の周りにはアウレリウス公爵の手の者であろう、侍女が交代で控えているだけ。
特に何かを命令される訳でもなく、この部屋にいた。
最初の頃は出された食べ物にも警戒していたが、侍女が目の前で毒味をしたので恐る恐る手を付けている。
暇つぶしにとでも言わんばかりに刺繍する為の道具や、私達の世代の令嬢が好みそうな本などが侍女から渡されたので、それを使って時間を潰していた。
囚われの身とは言え、私に対する扱いは丁重だった。ただ、私がここから脱出しようとする事以外は。
部屋は急ごしらえだったらしく、アウレリウス公爵と会話した後から見知らぬ侍女が数人やってきてベッドから何から全て掃除をしていた。
アウレリウス公爵とセウェルス伯爵とは三日前に会話してから会っていない。私の周りにはアウレリウス公爵の手の者であろう、侍女が交代で控えているだけ。
特に何かを命令される訳でもなく、この部屋にいた。
最初の頃は出された食べ物にも警戒していたが、侍女が目の前で毒味をしたので恐る恐る手を付けている。
暇つぶしにとでも言わんばかりに刺繍する為の道具や、私達の世代の令嬢が好みそうな本などが侍女から渡されたので、それを使って時間を潰していた。
囚われの身とは言え、私に対する扱いは丁重だった。ただ、私がここから脱出しようとする事以外は。