愛を捧ぐフール【完】
「しかし……アルフィオ様。お願いがあります」
「どうしたいきなり」
真剣に頭を下げた俺に、アルフィオ様は怪訝そうな声をかけた。
恥でもなんでも被る。
最低だってみんなから罵られてもいい。
「クラリーチェ嬢を……クラリーチェ・レオーネ男爵令嬢とエヴァンジェリスタ・セウェルス伯爵の婚約破棄を成立させるにはどうすれば良いでしょうか?」
「お前……」
アルフィオ様は目を大きく見開き、俺を凝視する。退屈そうに付いていた頬杖をやめ、腕を組んで難しい顔をした。
「サヴェリオ。お前、だいぶ頭のおかしい……というか、常識外れな事を言っていると分かっているのか?」
「ええ」
当たり前だ。エヴァンジェリスタ・セウェルス伯爵が伴って婚約者であるクラリーチェを連れてきたのは、完全に彼女の実家であるレオーネ男爵家が二人の仲を認めていて、結婚話についてももうほとんどの事柄が決まっていると言っていい。
どう考えても俺が言っているのは、家同士かもしれないがこれから予定されている結婚をぶち壊し、新郎新婦の仲を引き裂こうとしているに他ならない。
「どうしたいきなり」
真剣に頭を下げた俺に、アルフィオ様は怪訝そうな声をかけた。
恥でもなんでも被る。
最低だってみんなから罵られてもいい。
「クラリーチェ嬢を……クラリーチェ・レオーネ男爵令嬢とエヴァンジェリスタ・セウェルス伯爵の婚約破棄を成立させるにはどうすれば良いでしょうか?」
「お前……」
アルフィオ様は目を大きく見開き、俺を凝視する。退屈そうに付いていた頬杖をやめ、腕を組んで難しい顔をした。
「サヴェリオ。お前、だいぶ頭のおかしい……というか、常識外れな事を言っていると分かっているのか?」
「ええ」
当たり前だ。エヴァンジェリスタ・セウェルス伯爵が伴って婚約者であるクラリーチェを連れてきたのは、完全に彼女の実家であるレオーネ男爵家が二人の仲を認めていて、結婚話についてももうほとんどの事柄が決まっていると言っていい。
どう考えても俺が言っているのは、家同士かもしれないがこれから予定されている結婚をぶち壊し、新郎新婦の仲を引き裂こうとしているに他ならない。