愛を捧ぐフール【完】
そんな時だった。お兄様と久しぶりに面会したのは。
「エレオノラ王妃様お久しぶりです」
「ええ、お久しぶりです。お兄様」
流石にもう私の方が身分高くなってしまったで、家族でも昔のように呼び捨てで呼ばれることはなくなってしまった。
「どうされたのです?お兄様がわざわざ会いに来るなんて、珍しいですね」
「はい。エレオノラ王妃様に伺いたいことがございまして……」
「伺いたいこと……?」
首を傾げると、お兄様は少しだけ躊躇したが思いきったように口を開いた。
「エレオノラ王妃様は今、お幸せですか?」
「……幸せ?」
女として最高の位についた。心優しい侍女達に囲まれ、夫からは愛されて沢山の贈り物が届く。
これって、幸せな事でしょう?
「エレオノラ王妃様お久しぶりです」
「ええ、お久しぶりです。お兄様」
流石にもう私の方が身分高くなってしまったで、家族でも昔のように呼び捨てで呼ばれることはなくなってしまった。
「どうされたのです?お兄様がわざわざ会いに来るなんて、珍しいですね」
「はい。エレオノラ王妃様に伺いたいことがございまして……」
「伺いたいこと……?」
首を傾げると、お兄様は少しだけ躊躇したが思いきったように口を開いた。
「エレオノラ王妃様は今、お幸せですか?」
「……幸せ?」
女として最高の位についた。心優しい侍女達に囲まれ、夫からは愛されて沢山の贈り物が届く。
これって、幸せな事でしょう?