×LOVE *愛の印*
新しい生活
━…ドドドドドドdd・・・
私は慌てて階段を下りる。
「ママぁ~~!!パンまだぁ~!??」
「今焼いてるわ」
ママの返事を最後まで聞き終わらない内に、洗面台へ直行。
鏡の前に立つとヒョコっと兄が顔を出した。
「何よぉ~?」
私は鋭い目つきで兄を睨み付けた。
「由南、俺の靴下しらね?!」
兄は私に聞く。
「知らない!」
そう、冷たく返事をし、再び鏡の前の自分を見つめる。
顔を洗って…
くしで髪の毛をとかす。
そして最後に長い黒髪を後ろでくくる。
「由南ぁ~!悠太ぁ~!!パン焼けたわよぉー」