×LOVE *愛の印*
「じゃ、行ってきます!!!」
『行ってらっしゃ~い!!』
兄とママは私に向かって手をヒラヒラ振る。
私はというと…
靴をつっかけ、そのまま駅までダッシュ!!!!
私が朝から慌ててるのには理由がある。
その理由とは…
「ちょっとちょっとちょっとぉ~~…!!釘宮先輩と待ち合わせなのにぃーーっ!」
そう、今日は大好きな先輩と一緒に登校なのだ。
━釘宮敦(クギミヤアツシ)…
バスケ部に所属する先輩である。
私はサッカー部のマネージャー。
だけど、たまたまボールを取りに体育館へ行った時、運命的にぶつかってしまったのが、こうなったキッカケだ。
その後も、何日かメールのやり取りをしている内に‘好き’になってしまった。