アイスクリームと雪景色
ふるさとの空
12月20日土曜日の朝――
いよいよ来週は社員旅行である。
美帆は電車に揺られながら、これまで準備を進めてきた里村の働きぶりを思った。
旅行会社と相談しつつ日程を組み立て、宿と乗り物を手配し、企画課第二グループのメンバーに、日程表とリーフレットをせっせと配る。
何から何までてきぱきとこなしていた。
美帆はほとんど何もせず、彼に確認されることに答えるだけ。
まるで、里村が幹事で美帆はサポート……というより、傍観者だった。口を出す間もなく、当日を迎えようとしている。
『里村式で、あなたを連れて行く』と、美帆に宣言したとおり、彼のやり方ですべてのことが決定された。
いよいよ来週は社員旅行である。
美帆は電車に揺られながら、これまで準備を進めてきた里村の働きぶりを思った。
旅行会社と相談しつつ日程を組み立て、宿と乗り物を手配し、企画課第二グループのメンバーに、日程表とリーフレットをせっせと配る。
何から何までてきぱきとこなしていた。
美帆はほとんど何もせず、彼に確認されることに答えるだけ。
まるで、里村が幹事で美帆はサポート……というより、傍観者だった。口を出す間もなく、当日を迎えようとしている。
『里村式で、あなたを連れて行く』と、美帆に宣言したとおり、彼のやり方ですべてのことが決定された。