アイスクリームと雪景色
「さあ、いいわよ」
『はいっ。じゃあですねえ、質問系でも大丈夫ですか?』
「仕事のこと?」
『いえ、個人的なことです』
個人的というのは、もちろん美帆についてだ。
「質問にもよるけど……」
『あ、変なことは聞きませんよ! まじめなことばっかです』
疑うわけではないが、いやな予感がする。美帆は先回りして釘を刺すことにした。
「それならいいけど、イタ電みたいなことは禁止よ」
『イタ電?』
「例えば、今何を着てるんだ、とか」
『……俺は変態ですか』
心外な口調である。
ちょっと言い過ぎたかなと美帆は思うが、里村にはこれくらいでちょうどいいのだ。
『それじゃ、基本から行きますね。えっと、成田さんの実家はW市でしたよね』
「うん」
『どんなところなんですか? 子どもの頃は、どんな遊びをしました?』
「どんなって……」
故郷について質問されるとは思わなかった。基本といえば基本だが、そんなことを聞いて面白いのだろうか。
美帆は首を傾げるが、変な質問ではないので普通に答えた。
『はいっ。じゃあですねえ、質問系でも大丈夫ですか?』
「仕事のこと?」
『いえ、個人的なことです』
個人的というのは、もちろん美帆についてだ。
「質問にもよるけど……」
『あ、変なことは聞きませんよ! まじめなことばっかです』
疑うわけではないが、いやな予感がする。美帆は先回りして釘を刺すことにした。
「それならいいけど、イタ電みたいなことは禁止よ」
『イタ電?』
「例えば、今何を着てるんだ、とか」
『……俺は変態ですか』
心外な口調である。
ちょっと言い過ぎたかなと美帆は思うが、里村にはこれくらいでちょうどいいのだ。
『それじゃ、基本から行きますね。えっと、成田さんの実家はW市でしたよね』
「うん」
『どんなところなんですか? 子どもの頃は、どんな遊びをしました?』
「どんなって……」
故郷について質問されるとは思わなかった。基本といえば基本だが、そんなことを聞いて面白いのだろうか。
美帆は首を傾げるが、変な質問ではないので普通に答えた。