アイスクリームと雪景色
どうしてここに!?
通用口まであと少しだったのに、なぜ私はブーツなんて気にしたのだろう。美帆は後悔しながら、ゆっくりと振り向く。

別れたあの日以来、まともに顔を合わせるのは初めてだった。

彼……坂崎小次郎は、きちんと髪を撫でつけ、グレイのスーツに黒のビジネスコートを羽織り、相変わらずの生真面目な様子で立っていた。
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