アイスクリームと雪景色
里村の真意がまったくわからない。とりあえず腕から逃れようとして身体を動かすと、
「坂崎さん、お連れの方がお待ちですよ。ここは俺に任せて、どうぞお帰りになって下さい」
美帆は驚いた。
坂崎とは初対面のはずなのに、なぜ名前を知っているのだろう。
「……行こう」
坂崎は何か言いたそうにするが、美帆と里村に背を向けると、不満そうに頬を膨らませるルナを連れて立ち去った。
美帆は坂崎の後ろ姿を見送りながら、そういえば、なぜ彼らは外に出てきたのだろうと疑問に思う。地下駐車場に行かずに、なぜ……
「ひゃあっ?」
無理やり思考を断ち切られた。
里村が美帆の身体を自分のほうへ向かせ、じろじろと見回してきたのだ。やっと腕から解放されたが、今度は肩を強く掴まれて拘束される。
「な、なにをするのよっ……」
「本当にっ、どっこも怪我してないですよね、成田先輩!!」
美帆は耳を塞いだ。まるで、怒っているかのような大声だ。
「坂崎さん、お連れの方がお待ちですよ。ここは俺に任せて、どうぞお帰りになって下さい」
美帆は驚いた。
坂崎とは初対面のはずなのに、なぜ名前を知っているのだろう。
「……行こう」
坂崎は何か言いたそうにするが、美帆と里村に背を向けると、不満そうに頬を膨らませるルナを連れて立ち去った。
美帆は坂崎の後ろ姿を見送りながら、そういえば、なぜ彼らは外に出てきたのだろうと疑問に思う。地下駐車場に行かずに、なぜ……
「ひゃあっ?」
無理やり思考を断ち切られた。
里村が美帆の身体を自分のほうへ向かせ、じろじろと見回してきたのだ。やっと腕から解放されたが、今度は肩を強く掴まれて拘束される。
「な、なにをするのよっ……」
「本当にっ、どっこも怪我してないですよね、成田先輩!!」
美帆は耳を塞いだ。まるで、怒っているかのような大声だ。