【シナリオ版】釣った夫は腐ってました!~鈴ノ木夫妻の新婚事情~
梨花「仲良く暮らせる日なんて永遠にこないわよ!離婚するんだから」
梨花はぷいっとそっぽを向く。
華はためらいながらも、おずおずと口を開いた。

華「初対面で余計なお世話なのは十分わかってますけど……意地をはってもいいことないと思います。あとでどんなに後悔しても、取り戻せないことってあると思うから。ーー梨花さん、さっきから一度も旦那様のことは悪く言ってないですよね」

むっちりと押し黙った梨花の目に、うっすらと涙が浮かぶ。
梨花「そうよ、そうなの!母親を捨て切れない情けない男だけどさぁ、そういう優しいところがあの人のいいところでもあるの。もう、すっごい腹立つけど、嫌いにはなれないのよ〜」

梨花はうえーんと子どものように声をあげて、泣き出した。

光一「おいおい、離婚したくないなら、最初から言っといてくれよ。俺、少しでも有利な条件を引き出す方向でって、弁護士に話してたのに」
光一は呆れ顔だ。

その後も梨花は華を相手に延々とお喋りを続けていた。光一はすっかりリョウの子守役だ。

梨花「正直さ、光一が結婚したの意外だったのよ。あの子、筋金入りの女嫌いだったからさ」
梨花が光一には聞こえないようなささやき声で華に言った。
梨花「けど、華ちゃんに会ってちょっと納得したわ」
華「な、なんでですか?」










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