【シナリオ版】釣った夫は腐ってました!~鈴ノ木夫妻の新婚事情~
〇光一のマンション
梨花のところから帰宅すると、夕飯の支度を済ませた華が明るく出迎えてくれた。
華「おかえりなさーい。梨花さんとリョウくん元気だった?」
光一「うん。引っ越し落ち着いたら、遊びにきたいってさ」
華「もちろん大歓迎だよ」
リビングにはたくさんの段ボール箱が積まれてある。来月頭にふたりは引っ越しを
予定していた。解決済みとはいえ、ストーカー男に自宅を知られているのはいい気分
ではないし、将来的なことを考えればもう少し広い部屋が欲しいと思い始めてもいた。
デートがてら新築マンションの内見に行ってみたら、華が一目で気に入ってしまった
ので、即決で購入することにしたのだ。
美味しそうにご飯をほおばる華を眺めながら、光一は梨花に言われた言葉を思い
出していた。
光一(俺がずっと人前でいい人の演技を続けていたように、華も無理している
ときがあるんだろうか)
考えてもわかるはずもないので、聞いてみることにした。
華「え? 考えたこともなかったな」
華は続ける。
華「だって、受付では私が一番先輩だから仕事量が多いのは当たり前だし、頼ってもらえるのは嬉しいし」
光一「掃除のおばちゃんたちは?」
華「おばちゃんたちはね、いっつもお菓子とかくれるからそのお返し!ちょっと
のお手伝いで、美宝堂のどら焼きだよ!どう考えても、得してるの私のほうでしょ」
光一(こいつには、一生敵わないかも)
あっけらかんと答えた華に、光一はそんなことを思った。
梨花のところから帰宅すると、夕飯の支度を済ませた華が明るく出迎えてくれた。
華「おかえりなさーい。梨花さんとリョウくん元気だった?」
光一「うん。引っ越し落ち着いたら、遊びにきたいってさ」
華「もちろん大歓迎だよ」
リビングにはたくさんの段ボール箱が積まれてある。来月頭にふたりは引っ越しを
予定していた。解決済みとはいえ、ストーカー男に自宅を知られているのはいい気分
ではないし、将来的なことを考えればもう少し広い部屋が欲しいと思い始めてもいた。
デートがてら新築マンションの内見に行ってみたら、華が一目で気に入ってしまった
ので、即決で購入することにしたのだ。
美味しそうにご飯をほおばる華を眺めながら、光一は梨花に言われた言葉を思い
出していた。
光一(俺がずっと人前でいい人の演技を続けていたように、華も無理している
ときがあるんだろうか)
考えてもわかるはずもないので、聞いてみることにした。
華「え? 考えたこともなかったな」
華は続ける。
華「だって、受付では私が一番先輩だから仕事量が多いのは当たり前だし、頼ってもらえるのは嬉しいし」
光一「掃除のおばちゃんたちは?」
華「おばちゃんたちはね、いっつもお菓子とかくれるからそのお返し!ちょっと
のお手伝いで、美宝堂のどら焼きだよ!どう考えても、得してるの私のほうでしょ」
光一(こいつには、一生敵わないかも)
あっけらかんと答えた華に、光一はそんなことを思った。