【シナリオ版】釣った夫は腐ってました!~鈴ノ木夫妻の新婚事情~
華「いやいや。私のほうもハイスペイケメンと結婚なんて宝くじ並みのラッキーとか思って浮かれてたし」
光一「それは知ってる」
光一はくすりと笑った。
光一「スペックか。それなら華の方がたぶん俺よりすごいよ」
華「えぇ?私なんて、自慢じゃないけど小さいころから通知表は全部オール3って感じで……」
光一「自分の持ってるもんには案外気がつかないんだよ」
不思議そうな顔をしている華の顎をつ持ち上げ、光一はちゅっと軽いキスをした。華はそれだけで顔を真っ赤にして、ぽーっとなっている。

光一「いまはめちゃくちゃ華に惚れてる。一生大切にするから、俺と本当の夫婦になってくれる?」
華「は、はい!喜んで」
元気いっぱいの大声で華は答えた。
光一「ははっ。居酒屋かよ」
光一がくしゃりと屈託のない笑顔を見せる。華はもう一度、じっくりと幸せを噛みしめた。

華(あぁ。これが夢ならもう覚めなくていい。ずっと夢の中の住人でいるわ)






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