【シナリオ版】釣った夫は腐ってました!~鈴ノ木夫妻の新婚事情~
同僚女1「えぇ〜ショック!自分のものにならないのはわかってても、人のものになるのは嫌だぁ」
同僚女2「……いいの?美香。美香はわりとがちで狙いにいってるかと思ってたけど」
ふたりは探るような視線を受け流し、美香は遠くを見つめた。
美香(最初は狙ってたけどね〜。十中八九の確率で落とせる私でも、残りの一、ニは落とせないわけで……)
美香「でもまぁ、逆転ホームランの可能性もなくはないかもよ!」
同僚女2「おっ。やっぱ美香、動くの?応援するよ!社長令嬢から奪ってやれー」
美香「ん〜バッターは私じゃないけどね」
小さくつぶやいた美香の声は他のふたりには聞こえなかったようだ。
○花園商社受付
美香はそつなく仕事をこなしながら、入社当時のことを思い出していた。
そのころ、すでに光一は社内のアイドルで、美香もすぐに彼の存在を知った。
美香は特別高学歴ではないが、自頭のいいタイプだ。空気を読むのが抜群にうまく、要領もいい。敵も作るが、味方も多い。
そんな美香なので、光一を落とすのは難しいということを、早い段階で悟った。
美香(よく目が合う作戦も、さりげないボディタッチも、ことごとくかわされたもんなー)
おそらく光一はいまだって、美香の名前すら知らないだろう。
同僚女2「……いいの?美香。美香はわりとがちで狙いにいってるかと思ってたけど」
ふたりは探るような視線を受け流し、美香は遠くを見つめた。
美香(最初は狙ってたけどね〜。十中八九の確率で落とせる私でも、残りの一、ニは落とせないわけで……)
美香「でもまぁ、逆転ホームランの可能性もなくはないかもよ!」
同僚女2「おっ。やっぱ美香、動くの?応援するよ!社長令嬢から奪ってやれー」
美香「ん〜バッターは私じゃないけどね」
小さくつぶやいた美香の声は他のふたりには聞こえなかったようだ。
○花園商社受付
美香はそつなく仕事をこなしながら、入社当時のことを思い出していた。
そのころ、すでに光一は社内のアイドルで、美香もすぐに彼の存在を知った。
美香は特別高学歴ではないが、自頭のいいタイプだ。空気を読むのが抜群にうまく、要領もいい。敵も作るが、味方も多い。
そんな美香なので、光一を落とすのは難しいということを、早い段階で悟った。
美香(よく目が合う作戦も、さりげないボディタッチも、ことごとくかわされたもんなー)
おそらく光一はいまだって、美香の名前すら知らないだろう。