【シナリオ版】釣った夫は腐ってました!~鈴ノ木夫妻の新婚事情~
美香は華のことが好きだ。最初はルックスも並・能力も並で、なんで彼女が受付配属なのか疑問に思ったくらいだったが、気がつけば一番の仲良しになっていた。
受付嬢という女ばかり集団のなかで、華はみんなのささいな不満やちょっとした諍いをふんわりと受け止めてくれる緩衝材のような存在だった。
美香(華さんももうすぐ三十路だしねぇ。ここは私が恋愛マスターの名にかけて、お膳立てしてあげますか!)
業務には一切関係ない、営業部と受付の懇親会はこうして開催されたのであった。
○居酒屋、夜。
松島「なるほどね〜。影のキューピットは美香ちゃんだったわけか」
美香「ていうか、我が社のアイドルをよその社長令嬢にとられちゃうなんて悔しいじゃないですか!殿堂入り間違いなしの大横綱ですよ」
美香は飲み干した生ビールのジョッキをドンとテーブルにたたきつける。
松島「あぁ。あの社内の独身の男を格付けしてるって噂の……」
美香「品がないのは自覚してますけど、男性陣もいまどき『お嫁さんにしたいランキング』なんてやってるんですから、目くそ鼻くそですよ」
松島「……鼻くそって」
松島は顎を撫でながら、苦笑する。
受付嬢という女ばかり集団のなかで、華はみんなのささいな不満やちょっとした諍いをふんわりと受け止めてくれる緩衝材のような存在だった。
美香(華さんももうすぐ三十路だしねぇ。ここは私が恋愛マスターの名にかけて、お膳立てしてあげますか!)
業務には一切関係ない、営業部と受付の懇親会はこうして開催されたのであった。
○居酒屋、夜。
松島「なるほどね〜。影のキューピットは美香ちゃんだったわけか」
美香「ていうか、我が社のアイドルをよその社長令嬢にとられちゃうなんて悔しいじゃないですか!殿堂入り間違いなしの大横綱ですよ」
美香は飲み干した生ビールのジョッキをドンとテーブルにたたきつける。
松島「あぁ。あの社内の独身の男を格付けしてるって噂の……」
美香「品がないのは自覚してますけど、男性陣もいまどき『お嫁さんにしたいランキング』なんてやってるんですから、目くそ鼻くそですよ」
松島「……鼻くそって」
松島は顎を撫でながら、苦笑する。