【シナリオ版】釣った夫は腐ってました!~鈴ノ木夫妻の新婚事情~
光一「ふぅん。プライドねぇ‥‥そんなくだらないもん捨てて、せっかく手に入れたエリートの妻の座を守っといた方が得だと思うけど」
華「エ、エリートって自分で言っちゃう⁉︎」
華の知る光一は決して自分の容姿やら収入やらをひけらかすような人じゃなかった。
華(‥‥人間ってこんなにも豹変できるものなんだ)
華は新種の生物でも発見したかのような目で光一を見る。というか、やっぱり仕事が忙しすぎて多重人格を引き起こしてるんじゃないだろうか。そう本気で心配してしまうほど、目の前の彼は華の知る光一とは別人だった。悠里の言う本当の部分なんて、どこにも見当たらない。
光一「俺以上の優良物件なんて、なかなか見つからないよ。華もそう思ったから、結婚に飛びついたんだろ?」
華「うっ‥‥」
そこに関してはまぎれもなくその通りなので、強くは言い返せない。けれど、ひとつだけ主張したいことがある。
華「たしかに、容姿も収入も家柄も素晴らしいと思う。けど、その性格の悪さじゃ優良物件とは言えないんじゃない⁉︎」
華(ーー言ってやった!散々馬鹿にされたんだから、私にだってこのくらいの反撃は許されるはずよ)
華は肩で息をしながらも、勝ち誇ったような笑みを浮かべる。けれど、光一はそんな華の決死の一撃を鷹揚に受け止めてみせた。
光一「たしかに。物件で例えるなら、地盤ガタガタの高層マンションってとこかな。立派なのは外観だけ。けどさーー」
華「なによ?」
光一「だから、華でも手に入ったんだよ。俺が裏表のないいい奴なら、もっと上等な女のものになってる。顔や金に飛びつかない、賢い女のね」
華「くっ‥‥」
華(‥‥ぐうの音も出ないって、こういうシーンで使うのね)
破壊力抜群のカウンターパンチに華は深く打ちのめされた。もう立ち上がれる気がしない。
光一「とにかくさ、俺は離婚なんて面倒は起こしたくないし、適当にうまくやっていこうよ」
真面目にやろうが、適当にやろうが、この人とは絶対に無理だ。断言してもいい。
華「エ、エリートって自分で言っちゃう⁉︎」
華の知る光一は決して自分の容姿やら収入やらをひけらかすような人じゃなかった。
華(‥‥人間ってこんなにも豹変できるものなんだ)
華は新種の生物でも発見したかのような目で光一を見る。というか、やっぱり仕事が忙しすぎて多重人格を引き起こしてるんじゃないだろうか。そう本気で心配してしまうほど、目の前の彼は華の知る光一とは別人だった。悠里の言う本当の部分なんて、どこにも見当たらない。
光一「俺以上の優良物件なんて、なかなか見つからないよ。華もそう思ったから、結婚に飛びついたんだろ?」
華「うっ‥‥」
そこに関してはまぎれもなくその通りなので、強くは言い返せない。けれど、ひとつだけ主張したいことがある。
華「たしかに、容姿も収入も家柄も素晴らしいと思う。けど、その性格の悪さじゃ優良物件とは言えないんじゃない⁉︎」
華(ーー言ってやった!散々馬鹿にされたんだから、私にだってこのくらいの反撃は許されるはずよ)
華は肩で息をしながらも、勝ち誇ったような笑みを浮かべる。けれど、光一はそんな華の決死の一撃を鷹揚に受け止めてみせた。
光一「たしかに。物件で例えるなら、地盤ガタガタの高層マンションってとこかな。立派なのは外観だけ。けどさーー」
華「なによ?」
光一「だから、華でも手に入ったんだよ。俺が裏表のないいい奴なら、もっと上等な女のものになってる。顔や金に飛びつかない、賢い女のね」
華「くっ‥‥」
華(‥‥ぐうの音も出ないって、こういうシーンで使うのね)
破壊力抜群のカウンターパンチに華は深く打ちのめされた。もう立ち上がれる気がしない。
光一「とにかくさ、俺は離婚なんて面倒は起こしたくないし、適当にうまくやっていこうよ」
真面目にやろうが、適当にやろうが、この人とは絶対に無理だ。断言してもいい。