【シナリオ版】釣った夫は腐ってました!~鈴ノ木夫妻の新婚事情~
仲の良い友人とじゃれ合う光一の姿は、華にはとても新鮮に映った。
だけど、光一が松島さんと雑談しているところなんて、これまでにも何度も見ていたはずだった。
光一が変わったわけじゃない。変化があったのは華の方だ。華はずっと、憧れの王子様という名の色眼鏡をかけて光一を見ていた。もちろん悪気があったわけではないけれど、ありのままの彼を見てはいなかったのだ。その事実に、華は改めて気がつく。
華「なんか不思議……」
こんなに表情豊かな人だとは知らなかった。光一はこんなふうに笑ったりするのか。
松島「‥‥妬けるなぁ」
松島がぽつりと呟いた。
華「え?」
光一「ん?」
華と光一が同時に反応する。
松島「いや、だってさ。白川さん、鈴ノ木が来たら、全然顔違うんだもん。嬉しそうにしちゃってさ、幸せいっぱいで羨ましいかぎりだよ」
華(う、嘘⁉︎ 私、そんなににやけた顔してた?)
華は思わず両手で口元を覆った。慌てて、弁解めいたことを口にする。
華「ち、違いますよ!いま、全然違うこと考えてて。光一さんが来たからとかそんなんじゃーー」
松島「えー?照れなくてもいいじゃない」
松島にひやかされて、ますますパニックになってしまう。
華「本当に違うんです!光一さんは全然関係ないんです」
華の口から思った以上に大きな声が出た。
だけど、光一が松島さんと雑談しているところなんて、これまでにも何度も見ていたはずだった。
光一が変わったわけじゃない。変化があったのは華の方だ。華はずっと、憧れの王子様という名の色眼鏡をかけて光一を見ていた。もちろん悪気があったわけではないけれど、ありのままの彼を見てはいなかったのだ。その事実に、華は改めて気がつく。
華「なんか不思議……」
こんなに表情豊かな人だとは知らなかった。光一はこんなふうに笑ったりするのか。
松島「‥‥妬けるなぁ」
松島がぽつりと呟いた。
華「え?」
光一「ん?」
華と光一が同時に反応する。
松島「いや、だってさ。白川さん、鈴ノ木が来たら、全然顔違うんだもん。嬉しそうにしちゃってさ、幸せいっぱいで羨ましいかぎりだよ」
華(う、嘘⁉︎ 私、そんなににやけた顔してた?)
華は思わず両手で口元を覆った。慌てて、弁解めいたことを口にする。
華「ち、違いますよ!いま、全然違うこと考えてて。光一さんが来たからとかそんなんじゃーー」
松島「えー?照れなくてもいいじゃない」
松島にひやかされて、ますますパニックになってしまう。
華「本当に違うんです!光一さんは全然関係ないんです」
華の口から思った以上に大きな声が出た。