【シナリオ版】釣った夫は腐ってました!~鈴ノ木夫妻の新婚事情~
○リビングルーム
華「えーっと、お待たせしました。ちょっと頑張って、おしゃれしてみたんだけど」
リビングに入ってきた華をひとめ見て、光一はとても驚いた顔をした。
でも、残念ながら、それは華が期待していたものとは違う種類のものだった。
光一は露骨に顔をしかめる。
「まぁ、華の努力は認める。けどさ、夜のパーティーに行くならともかく、日曜の昼に夫婦で出かける格好じゃないよな。俺、今日は図書館に行きたかったんだけど……」
ガツンと後頭部を殴られたような衝撃……はちょっとおおげさかも知れないけど、華はそれに匹敵するくらいのショックを受けた。
なぜなら、悔しいことに彼の指摘通りだからだ。日曜日の昼間のデートというTPOが、すっかり頭から抜け落ちていた。とにかく、『セクシー・色気・大人の女』というキーワードで華の頭の中はいっぱいだったのだ。
落ちついて考えてみると、さわやかな春先に黒、ベージュ、ワイン色というカラーリングもあまり似つかわしくない気がする。
光一「それに、華の雰囲気にその巻き髪とか濃い目の化粧は似合ってないよ。いつもの感じの方がいいと思うけど」
華「でも、それだと地味だし……」
朝から必死に頑張ったメイクも髪も服装も全否定され、なんだか泣きたくなってきた。
華「えーっと、お待たせしました。ちょっと頑張って、おしゃれしてみたんだけど」
リビングに入ってきた華をひとめ見て、光一はとても驚いた顔をした。
でも、残念ながら、それは華が期待していたものとは違う種類のものだった。
光一は露骨に顔をしかめる。
「まぁ、華の努力は認める。けどさ、夜のパーティーに行くならともかく、日曜の昼に夫婦で出かける格好じゃないよな。俺、今日は図書館に行きたかったんだけど……」
ガツンと後頭部を殴られたような衝撃……はちょっとおおげさかも知れないけど、華はそれに匹敵するくらいのショックを受けた。
なぜなら、悔しいことに彼の指摘通りだからだ。日曜日の昼間のデートというTPOが、すっかり頭から抜け落ちていた。とにかく、『セクシー・色気・大人の女』というキーワードで華の頭の中はいっぱいだったのだ。
落ちついて考えてみると、さわやかな春先に黒、ベージュ、ワイン色というカラーリングもあまり似つかわしくない気がする。
光一「それに、華の雰囲気にその巻き髪とか濃い目の化粧は似合ってないよ。いつもの感じの方がいいと思うけど」
華「でも、それだと地味だし……」
朝から必死に頑張ったメイクも髪も服装も全否定され、なんだか泣きたくなってきた。