【シナリオ版】釣った夫は腐ってました!~鈴ノ木夫妻の新婚事情~
華「トラブルにならなくてよかった。やっぱり松島さんは頼りになるなぁ」

ちょうど美香も休憩から戻ってきた。
華(よかった。これで、一安心)

華(それにしても……朝の仕事前の私の姿を光一さんが見ていたとは)

さっきの松島の話はきっとホワイト光一流のリップサービスなんだろうけど。

実は、誰とでも仲良くなれることは華の数少ない自慢のひとつだった。だけど、優柔不断や八方美人と言われてしまうこともあって、特に光一ののような自信に満ち溢れるタイプの人からはそう見られることが多かった。

華(もし本当に、光一さんが私のそんなところを認めてくれているのなら、嬉しいんだけどな)

手頃、都合のいい女。それ以外になにかひとつでも彼に選ばれた理由があるなら……。

華「って、またこんな些細なことで一喜一憂して、ばかみたいだわ」
自分でも呆れてしまう。すぐに落ち込んだり、浮上したり、こんなんじゃ心臓がいくつあっても足りない気がする。

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