【シナリオ版】釣った夫は腐ってました!~鈴ノ木夫妻の新婚事情~
今だって、華が隣にいることなんてまったく気にもせず、すやすやと眠っている。
女としての魅力がないのかな。なんて、ベタな邪推をしてしまうのは彼の
せいでもあると思うのだ。
光一がかすかに体を動かし、彼の手が華に触れた。
華(だって……私のほうは、こうして少し触れるだけでドキドキしちゃって、
まったく眠れる気がしないのに)
華はじっと彼の寝顔を見つめた。どうせ眠れないのなら、この寝顔をたっぷり目に焼き付けて
おこうと思った。なにせ、次の機会が訪れるかどうかもわからないのだから。
光一「……寝れないのか?」
人より色素の薄い焦げ茶色の瞳が、華を見つめ返す。少しかすれた低い声で光一が
ささやいた。
華「わっ。いつ起きたの?」
光一「いくら俺が紳士でも、女と同じベッドにいてぐーぐー眠れるほどには人間できてないよ」
華「え~?でも寝息たててたし」
光一「寝たふり。俺が起きてたら、お前が寝づらいかと思ったんだよ」
華「そうだったんだ」
光一「で、さっきのため息はなんだ?」
華(しまった、聞こえてたのか。いくらなんでも、『手を出されないのが寂しい』なんて、正直に言うのは恥ずかしすぎる)
女としての魅力がないのかな。なんて、ベタな邪推をしてしまうのは彼の
せいでもあると思うのだ。
光一がかすかに体を動かし、彼の手が華に触れた。
華(だって……私のほうは、こうして少し触れるだけでドキドキしちゃって、
まったく眠れる気がしないのに)
華はじっと彼の寝顔を見つめた。どうせ眠れないのなら、この寝顔をたっぷり目に焼き付けて
おこうと思った。なにせ、次の機会が訪れるかどうかもわからないのだから。
光一「……寝れないのか?」
人より色素の薄い焦げ茶色の瞳が、華を見つめ返す。少しかすれた低い声で光一が
ささやいた。
華「わっ。いつ起きたの?」
光一「いくら俺が紳士でも、女と同じベッドにいてぐーぐー眠れるほどには人間できてないよ」
華「え~?でも寝息たててたし」
光一「寝たふり。俺が起きてたら、お前が寝づらいかと思ったんだよ」
華「そうだったんだ」
光一「で、さっきのため息はなんだ?」
華(しまった、聞こえてたのか。いくらなんでも、『手を出されないのが寂しい』なんて、正直に言うのは恥ずかしすぎる)