お屋敷の雪と奈奈
壁をさわさわと両手で探っていると、ぽわっとあたりが明るくなった。
「奈奈、遅れてごめんね。もう部屋の中にいたんだね」
「雪さん〜!」
火のついた細やかな蝋燭を持った雪が後ろに立っていた。
「ここの部屋、昔の作りのままだから照明がないんだ。伝えるの忘れていたよ」
「もう!雪さんの天然ボケが出た〜!
真っ暗でめちゃくちゃ困りましたよ!ここの部屋、廊下の電気の光も届かないし」
すまないすまないと笑いながら、雪は蝋燭を立てに取り付ける。
やはり蝋燭の火はか細くな光でしかあたりを照らさない。
少し離れてしまえば、誰がどこにいるかわからないほどだ。
「奈奈、暗くてよく見えないから灯りの近くへおいで」
「あ、はい」
雪の存在が見えるほどまで灯りの近くへ寄る。
すらりとした綺麗な雪の顔がうっすらと見え、少し艶やかな印象に奈奈はドキリと心臓がなった。
見つけた奈奈を追うかのように、雪はそっと手が触れるほどまでそばによる。
いつにも増して雪が近いのか、奈奈は不思議な気持ちになる。
心臓の音がさらに早まった気がした。
「奈奈、君には伝えたいことがあるんだ」
「奈奈、遅れてごめんね。もう部屋の中にいたんだね」
「雪さん〜!」
火のついた細やかな蝋燭を持った雪が後ろに立っていた。
「ここの部屋、昔の作りのままだから照明がないんだ。伝えるの忘れていたよ」
「もう!雪さんの天然ボケが出た〜!
真っ暗でめちゃくちゃ困りましたよ!ここの部屋、廊下の電気の光も届かないし」
すまないすまないと笑いながら、雪は蝋燭を立てに取り付ける。
やはり蝋燭の火はか細くな光でしかあたりを照らさない。
少し離れてしまえば、誰がどこにいるかわからないほどだ。
「奈奈、暗くてよく見えないから灯りの近くへおいで」
「あ、はい」
雪の存在が見えるほどまで灯りの近くへ寄る。
すらりとした綺麗な雪の顔がうっすらと見え、少し艶やかな印象に奈奈はドキリと心臓がなった。
見つけた奈奈を追うかのように、雪はそっと手が触れるほどまでそばによる。
いつにも増して雪が近いのか、奈奈は不思議な気持ちになる。
心臓の音がさらに早まった気がした。
「奈奈、君には伝えたいことがあるんだ」