彼女を10日でオトします
「ね、キョン。そろそろ、教えてよ。
どうしてここがわかったの?」

「簡単なことよ。私、初めから知ってたの。
忘れてただけで」

 忘れてただけ?

「どういうこと?」

「たすくさんの話を聞いて、ようやくわかった。
私、自分の占いは、100パーセント当たると思ってた」

 …………。

「私が中2のとき、たすくさんのお父さんが私のところに来た。
たすくさんが燃やした家族写真を持って」

「なぜ? 親父は占いに頼るような男じゃない」

 あいつは自分しか信じないやつだ。
 
「……さあ。それはわからないわ。
けれど、戸部さんがたすくさんの言うような男性だとしたら、よっぽど……」

 そこで、キョンは、小さく息を吐いた。そして続ける。

「よっぽど、たすくさんのことが心配だったのね」

 え?
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