彼女を10日でオトします
「たすく、お前はなんで琴実ちゃんには、酷いんだ?」
「うお。貴史ちゃんじゃないのぉ。いつからいたの?
盗み聞きなんてイイ趣味してるじゃない」
コットンが寝ているベッドのカーテンから出てきた途端、貴史ちゃんが声をかけてきた。貴史ちゃんは、デスクに置いてあるノートパソコンでお仕事してたみたい。
「で、どうなんだ?」
「コットンは親しい友で彼女じゃないから、かなあ? よくわかんないし、話したくない」
貴史ちゃんがカタカタ鳴らすノーパソの横に腰をかけた。
「それで、響ちゃんのことだけど――」
「なになに? キョンがどうしたの!?」
「目をキラキラさすな。あのさ、響ちゃんにちょっかい出すのやめてくれないか?」
ふうん。そういうこと。
真剣な眼差しの貴史ちゃん。俺をじぃっと見つめる。
そんな目ぇしたってダメよ。俺、男には興味ないんだから。
「いやだね。俺、人に指図されるのだいっ嫌いなの」
「お前なあ……」
「貴史ちゃんの言いたいことは、よおくわかる。
可愛い妹が、俺の毒牙にやられはしまいかと心配なんでしょ?」
「まあな」
「だいじょーぶ。悪いようにはしないから、ね?」
貴史ちゃんは俺のウインク光線を手ではらって、眉根を揉む。うーん、なかなか男前。
「たすく、だからそれが……」
さあて。ここからが本番。
「俺ね、昨日でわかっちゃったんだよねえ。キョンのあつーい視線の先。
まあ、鈍感貴史ちゃんには、何のことかわかんないだろうけど」
なーんてね。かまかけてみちゃったりして。
ふっふっふ。貴史ちゃんキョトンとしてるぜぃ。もう一押し。
そんな貴史ちゃんにさらに付け加える。
「キョン、すっごく苦しんでるよ? たぶん、俺なら助けられる」
「響ちゃんが何に苦しんでいるかはわからないが、俺が助ける」
「ふうん。それは妹として?」
「当たり前だろう」
「あは。面白いこと言うねえ。
貴史ちゃんじゃ絶対に無理だから、キョンのクラス教えて」
「うお。貴史ちゃんじゃないのぉ。いつからいたの?
盗み聞きなんてイイ趣味してるじゃない」
コットンが寝ているベッドのカーテンから出てきた途端、貴史ちゃんが声をかけてきた。貴史ちゃんは、デスクに置いてあるノートパソコンでお仕事してたみたい。
「で、どうなんだ?」
「コットンは親しい友で彼女じゃないから、かなあ? よくわかんないし、話したくない」
貴史ちゃんがカタカタ鳴らすノーパソの横に腰をかけた。
「それで、響ちゃんのことだけど――」
「なになに? キョンがどうしたの!?」
「目をキラキラさすな。あのさ、響ちゃんにちょっかい出すのやめてくれないか?」
ふうん。そういうこと。
真剣な眼差しの貴史ちゃん。俺をじぃっと見つめる。
そんな目ぇしたってダメよ。俺、男には興味ないんだから。
「いやだね。俺、人に指図されるのだいっ嫌いなの」
「お前なあ……」
「貴史ちゃんの言いたいことは、よおくわかる。
可愛い妹が、俺の毒牙にやられはしまいかと心配なんでしょ?」
「まあな」
「だいじょーぶ。悪いようにはしないから、ね?」
貴史ちゃんは俺のウインク光線を手ではらって、眉根を揉む。うーん、なかなか男前。
「たすく、だからそれが……」
さあて。ここからが本番。
「俺ね、昨日でわかっちゃったんだよねえ。キョンのあつーい視線の先。
まあ、鈍感貴史ちゃんには、何のことかわかんないだろうけど」
なーんてね。かまかけてみちゃったりして。
ふっふっふ。貴史ちゃんキョトンとしてるぜぃ。もう一押し。
そんな貴史ちゃんにさらに付け加える。
「キョン、すっごく苦しんでるよ? たぶん、俺なら助けられる」
「響ちゃんが何に苦しんでいるかはわからないが、俺が助ける」
「ふうん。それは妹として?」
「当たり前だろう」
「あは。面白いこと言うねえ。
貴史ちゃんじゃ絶対に無理だから、キョンのクラス教えて」