仮眠室で囁いて
明後日執刀する患者の資料に目を通し時計を見ると22時を回っていた。

高橋は嶋田さんと飲みに行くと言っていたし、そろそろ帰ろうかと医局をでてナースステーションを横切ると、夜勤の看護師に

「お疲れ様でした」

と声をかけられた。
「おつか、、、、」

声の主を見て思わず固まった。

「嶋田さん、今日夜勤なの?」

「はい、そうですけど…あっ!」
嶋田さんはしまった!という顔をして口を手で押さえた。

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