仮眠室で囁いて
「高橋が嶋田さんたちと飲むっていってたけどあいついったい誰と飲んでんだ?
知ってるよね嶋田さん」

「えっと…その…」
口ごもる彼女に嫌な予感しかしない。

「…男か…」

「先生、そんな怖い顔して追及して、可哀想ですよ嶋田さんが」

ナースステーションに入ってきた佐久間が俺たちの会話に割って入った。

「…今日の当直はお前か。
ってことは佐久間じゃないのか」


俺に嘘ついていったい誰といるんだよ!
イライラしている俺の目の前の嶋田さんが青い顔をして呟いた。

「佐久間先生、なんでここにいるんですか!?」
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