仮眠室で囁いて
「すみません、麻美今日小児科で坂口先生に誘われたって。
佐久間先生と長田先生、宮前先生と岡本さん、晒名先生と奥様、そして坂口先生と飲みに行くって…」

佐久間が眉間にシワをよせる。

「そんな約束してないぞ。
まずいな」

医局のデスクから携帯をとりどこかへ電話をかける

「だめだ!電源切ってる!
先生、高橋さんにかけてください」

「…電源オフだ」

最悪だ、、、、、、

「…帰る……」

「先生……」
嶋田さんが半べそをかいている。

「あいつもいい大人だ。
坂口がいいなら仕方ない。
もともと坂口が気になってたんだからな」

静まり返ったナースステーションにけたたましく俺の携帯が鳴り出した。

発信者は高橋だった。
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