仮眠室で囁いて

心を揺さぶる相手

一緒についてくる勢いの佐久間を
「お前当直だろ。大丈夫だ」

そう制止して病院を飛び出したが何が大丈夫だ。
全く大丈夫じゃない。

麻美を抱く…ふざけんな!
俺だってまだ手もだしていないし、同じベットに入ったのも当直あけで家に連れ帰った一度きりだ。
 
最近、少しずつ俺を意識しだして、好意を持ちはじめてくれているのはなんとなく感じている。

ただ、彼女の口から決定的な一言はいまだに発せられてはいない。

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