仮眠室で囁いて
「で、練習の成果は?」

「後でですっ!」

「今言わないと後でなんてそんな余裕なくなるぞ」
意地悪な笑顔に促され、
茹でたこのように真っ赤な顔で先生を見上げる。

「隼人…大好き。
隼人…きっ今日は私を…」
唇が塞がれて私の言葉が遮られる。軽く触れた唇が離れると
「麻美、愛してる。
たから、麻美を今夜は抱かせて」
「よろしくお願いします…」

甘くて長い夜が始まる。

私たちはようやく心も身体もひとつになった。

    ー完ー
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