【短】隣のカノジョ



遥と会ったときにどんな態度で接したらいいのか、とか。でも今までってどう接してたっけ、とか。


遥に会う次の日曜まで、俺は考えて、考えて、考えて。






そして。



「よぉ」

「あ、やっと来た」



遂に、その日はやってきた。


自分の思う "遥へのいつも通りの態度" を徹底しようと心に決めたはずなのに、いざ本人を目の前にするとどこか自分が自分じゃないような感覚に陥る。



つーかコイツ、ちょっといつもよりオシャレしてる……?祭りだからか?




「ケイ?」

「……や、なんでもない。よし、行くか」


ぎこちない俺の態度に首を傾げながらも、遥は「楽しみだね」だなんて笑ってる。



まだ日が落ちるような時間じゃないけど、会場に着くと、そこはたくさんの人で賑わっていた。



< 16 / 30 >

この作品をシェア

pagetop