後輩はレンタル彼氏
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ビール片手に
津雲、奈帆「お疲れ様〜」
津雲「藤野先輩って本当に仕事熱心ですよね」
関心したように言われ、笑いながら答える。
奈帆「もう職業病よね。食品商社に勤めてて担当が豆なんだもの」
奈帆が勤めるのは『四つ葉食品』
食品専門の商社だ。
テーブルには、ほうれん草の白和え、湯豆腐、がんもどきの含め煮、厚揚げのチーズサンド。
見事に大豆製品ばかり。
津雲「中でも我々は大豆に力入れてますからね」
扱っているのは国内産の豆。
希少価値が高く栄養価も高い、高品質を売りにしている。
取引先はレストラン。ホテル。老舗料亭など様々。
奈帆「そう。それで外食すると、ついチェックしなきゃって。大豆料理って和食になりがちだけど、この厚揚げ、すごくいい」
大豆について語る奈帆を、津雲は柔らかな眼差しを向けて言う。
津雲「俺、本当、藤野先輩の部下でよかったって思います」
少し照れながら
奈帆「大袈裟だよ」