100年後も、君の代わりになんてなれない
読書嫌いだった私が、大量に本を買ってきて、明け方まで読み漁った。
だんだん読書の魅力にも気づいてきて、ライトノベルからライト文芸、文学小説まで幅広い作品を読んだ。
読めない漢字や、わからない単語はノートに書き、意味を調べて覚えた。
漢字検定の本を買って、自ら勉強した。
いつしか、好きな作家やレーベルも決まってきて、そのレーベルカラーはどんなものが多いのかを分析し始めた。
分析結果をもとに、小説を書いて応募した。
どうして私は、優ちゃんのためだけにここまでやってくることができたのだろう。
いや、そんなことを考えたことなどなかったんだ。ただ、夢を叶えられなかった優ちゃんの代わりにと。
そう、それだけが私の原動力だったんだ。