100年後も、君の代わりになんてなれない
「むしろ悔しい。あたしが応募できなかったコンテストにたくさん応募して、賞を取って作家になるだなんて、悔しすぎて死ぬに死ねないわよ!」
ああ、私がしたことはやっぱり誰のためにもならない、ただの迷惑行為だったんだ。
今、目の前にいる優ちゃんに対し、私は何の疑問も持たなかった。
私がこんなのだから、優ちゃんは怒って出てきたのだろうと、自然と理解していた。
「ご、ごめ……」
「……じゃなくて! なんで?」
「え?」
優ちゃんは前髪を掻き上げ、「あー!」と声を漏らす。言いたい言葉がまとまらないのだろう。
「だから、なんで自分の叶えたい夢じゃないのに、何年も追いかけられるわけ⁉ いい加減、自分の気持ちに正直になりなよ! 嘘つかないでよ、言い訳しないでよ!」