100年後も、君の代わりになんてなれない
「だから次は絶対入賞する。させてみせる。私は私を信じてる」
私は精いっぱい笑った。それが私の答えだ。
恨みなんてしない。だって私は生きているから。
短い人生かもしれないけれど、まだ書くことはできるから。
一年以内になれなかったとしても、これから何十年かかったって、やろうと思えばできる。
兼業なり趣味なり、続けることはできるから。
私は私の夢を、絶対に叶えてやる。
優ちゃんにもその思いが伝わったようで、固い表情が柔らかく溶けていった。
「なれるよ。絶対なれるよ! だってあたしの親友だもん!
出版社に高評価されるくらいすごい才能の持ち主で、努力家で、優しい希衣なんだから。
あたしも、希衣を信じてる。ずっとずっと応援してるから」