100年後も、君の代わりになんてなれない
残りの高校生活は死んでいた。
希衣のいない世界に、華なんてなかった。
悲しみは底知れず、そんなあたしに触れてはならないというように、いつしか友達も周りから去っていった。
完全に塞ぎ込んでしまったあたしに受験勉強などできるわけがなく、ことごとく落ちたあたしは、事実上無職になってしまったのだ。
両親は最初、ただあたしの心配をしていたが、このころになると嫌でも口うるさく言ってきた。
お前は何も悪くないのだから、いい加減前を向け。勉強して進学をするか、就職しろ。希衣のことはもう忘れなさいと。
あたしは何もかも嫌になっていた。
希衣のことを忘れることなんて、したくてもできない。できるわけがない。
何をしても意味なんてない、きっとあたしもすぐに死ぬんだ。
そう思って、あたしは小説を書くこともしなくなった。