100年後も、君の代わりになんてなれない
寝て起きるとだいたい午後三時で、両親が仕事に行っているのを確認し、冷蔵庫を漁る。
適当なものを口に運び、かろうじて命は繋ぎとめていた。
部屋に戻り、SNSの世界に入る。特にやることもなくて、どうでもいい呟きばかりを繰り返していた。
そんな生活を卒業から三か月も続けると、筋肉は衰え、骨と皮のミイラのような状態になってしまった。
本当に死ぬ直前だったと思う。そんなある日、こんな呟きが流れてきた。
『やばい、ほんとこれ泣いたから読んで。感動して涙が止まらない。こんな作品に出会えてよかった。作者さん、ありがとう』
その文章の下に、リンクとスクリーンショットが張りつけられていた。
たまたま目に入ったそれは、どこかで見たことのある題名。よく見てみると、あたしのサイト上のペンネームが記されていた。