100年後も、君の代わりになんてなれない
物語を想像すると脳を使うのか、お腹が空いたのでキッチンへ向かう。
そこで、何か健康的な料理が食べたくて、自ら家族三人分の料理を作った。
夕飯に食べてもらおうと思ったんだ。
両親は帰宅後、いつもと違う光景と更生したあたしに喜んで抱きついた。
あたしは、ようやく前に進み始めることができた。
それからは、物語上の希衣のような生活を送っていた。
バイト三昧のあと、小説を書きなぐりコンテストに応募する。思うように結果が出ないの繰り返しで、ついにお母さんに言われてしまった。
「あと一年以内にデビューできなければ、小説家になることはあきらめて、ちゃんとしたところに就職しなさい」
あたしは焦った。
焦って書こうとすると余計に物語が面白くなくなって、最悪の連鎖だった。