焦燥と貞操
暗い部屋に、紅い血、
明るくみえる社会にも、赤い血、
不甲斐なさを埋めるように流れる血に、
焦燥感まで流す事を求めるも、
結局何も流れ出ない。
体から血の気だけが引いてゆく。
それをも埋めようと体を重ねるも
埋まるのは性欲だけで、
涙と血と人としての営みばかりが流れ出る。
ゆく当てのない人生に、
終止符を打たんとする声に、
鈍い刃物と血をもって返事をする。
次にテレビに出るのは、
自分であることを願います。
誰かがホームから持ち帰った靴は、
今度は自分に履かせてください。
愛でさせてください。
悪のように語られるかもしれないが、
初めて感謝の気持ちを持ってゆきます。
はかせてくれて、ありがとう。
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